公害資料館ネットワークに参加する4人が編者となって、Springer社より下記の英書を刊行しました。英語圏での類書はあまりないと思います。2021年の長崎でのフォーラムで除本が藤吉先生からお声がけいただいたことをきっかけに、1年半ほどかけて刊行に至りました。
Environmental Pollution and Community Rebuilding in Modern Japan
Masafumi Yokemoto, Miho Hayashi, Mayuko Shimizu, Keiji Fujiyoshi (Eds)
次のような章構成になっています(タイトルの和訳ではありません)。
1 日本の公害問題史 寺西俊一(一橋大学)
2 足尾銅山鉱毒事件 高橋若菜・匂坂宏枝(宇都宮大学)
3 水俣病患者・支援者による有機農業と地域再生 除本理史(大阪公立大学)
4 イタイイタイ病事件と原状回復・地域再生 窪田亜矢(東北大学)
5 倉敷公害訴訟と水島における「環境再生のまちづくり」 林美帆(水島地域環境再生財団)・Conrad Hirano(ノースウェスタン大学)・除本理史
6 薬害をめぐる被害者運動とアーカイブ 藤吉圭二(追手門学院大学)
7 カネミ油症の健康被害と政策の不在 宇田和子(明治大学)
8 福島原発事故の被害救済と復興政策の課題 除本理史
9 公害資料館ネットワークと記憶の継承 清水万由子(龍谷大学)・林美帆
出版社のページ
link.springer.com/book/10.1007/978-981-99-3239-9
(除本記)
公開日時 : 2023年07月06日 【参考になる情報】