水俣病の概要
水俣病は、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を、魚、エビ、カニ、貝などの魚介類が直接エラや消化管から吸収して、 あるいは食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的にたくさん食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患です。
熊本県水俣湾周辺を中心とする八代海沿岸で発生し、始めは原因の分からない神経疾患としてあつかわれていました。その後新潟県阿賀野川流域においても発生が確認されました。
水俣湾周辺の水俣病については、昭和31年(1956)5月、初めて患者の発生が報告され、その年の末には、52人の患者が確認されました。 この疾患は昭和32年(1957)以降「水俣病」と呼ばれるようになりました。
阿賀野川流域の水俣病については、昭和40年(1965)5月に患者発生が報告され、その年の7月には26人の患者とそのうち5名の死亡が確認されました。 水俣病患者の認定は、公害健康被害の補償等に関する法律に基づき関係各県の知事および国によって行われます。
この資料館だからこそ学べる特徴
国立水俣病総合研究センターを母体としているため「水銀研究」、「世界の水深汚染問題」について充実した展示を行っています。
また水俣病発症のメカニズム、水俣病の原因究明、原因究明に至るまでの様々な研究などの紹介にも力を入れています。
隣接する水俣病資料館、熊本県環境センターと3館で連携し、一帯を「まなびの丘」として、公害・環境学習における各種協力の取り組みを行っています。
展示
鉄筋コンクリート地下1階地上3階建
建築面積767.88m²、延床面積1808.94m²
当センターは、水俣病に関する医学的、自然科学的解説、世界の水銀汚染の状況を中心に展示しています。
所蔵資料
内閣総理大臣より歴史資料等保有施設に平成23(2011)年4月に指定を受けました。一部資料をご利用いただくことができますので、ご利用についてはお問い合わせください。
学校連携
熊本県内小学校向けプログラム「肥後っ子教室」受け入れ
小・中学生を対象とした科学記述研究に関するアウトリーチ活動
海外対応
英語
関連出版物・教材
ホームページをご覧ください
資料館の基本情報
館名 | 国立水俣病総合研究センター 水俣病情報センター |
開館日または営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日、休日の場合はその翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) その他臨時休館日 ※詳しい休館日についてはお問い合わせください。 |
住所 | 〒867-0055 熊本県水俣市明神町55−10 〒867-0055 熊本県水俣市明神町55−10 |
電話番号 | 0966-69-2400 |
FAX | 0966-62-8010 |
メールアドレス | JOUHOU_CENTER@env.go.jp |
ウェブサイトやFacebook などのリンク | nimd.env.go.jp/archives/index.html |