イタイイタイ病の概要
厚生省は明治44年(1911年)最初のイタイイタイ病患者が発生したと推定
- 神通川流域の農業用水を通して、その周辺地域に於いて発生
- 原因物質はカドミウム
- カドミウムの慢性中毒により、腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症をきたす
- 神通川上流の三井金属鉱業(株)神岡鉱業所(現神岡鉱業(株))の事業活動に伴って排出されたカドミウムによるもの
(1~4は昭和43年(1968年)5月8日厚生省見解発表の抜粋)
・汚染された神通川の水を生活水として使い、その水で育った稲、その米を食することにより骨がもろくなり、軽度な日常生活において骨折するもので、72ヶ所の骨折をされた人、背が30㎝も小さくなった人も。
・カドミウムが原因と判明するまで原因不明の地方病・業病・祟りと言われ、差別され、家族・家庭の崩壊もあった。
・発生から救済までに半世紀以上の長い時間がかかったのは、患者の多くが女性であったことが一因と考えられる。
・公式発表の患者数は今年10月31日で201名に。その内訳は、男性5名、女性196名(生存者:男性0名、女性0名)。
この資料館だからこそ学べる特徴
①患者救済と汚染田復元、更に発生源対策の原点は昭和43年(1968年)3月イタイイタイ病裁判を提訴したこと。
②汚染された農地を復元し、元に戻す事業は407億円を投じ33年間の歳月を要し平成23年完了した。復元後の整備工事は令和9年以降も継続して行う。
③神通川に清流を戻すべく発生源対策は53年目となる。協力科学者グループの叡智によりカドミウムについてはほぼ自然界値に戻り、今後再汚染させない活動を原因企業と共に進行している。その過程での緊張感ある信頼関係は企業自ら環境安全最優先を掲げての企業の倫理と責務としている。
展示
テーマ別にパネル展示、ジオラマ1基
・イタイイタイ病の始まり、苦しみ、特徴、仕組み、救済
・発生源対策のあゆみ、神岡鉱山の鉱害発生源、鉱害発生プロセスと監視体制。
・発生源対策の到達点(神通川に清流を取り戻すまで)
・土壌汚染と復元の取組み
・イタイイタイ運動の歴史
所蔵資料
発生源対策に関するもの少々・公開
(県立資料館へ3000種1万点 寄付)
語り部
県立資料館の語り部と連携
(1ヶ月前に要申込 髙木勲寛対応)
学校連携
・小学校へ出前講話
・市民大学で講話(出張可)
資料館の基本情報
館名 | 清流会館・(一財)神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会・イタイイタイ病対策協議会 |
開館日または営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 土・日・祝日・年末年始・盆休(8/13~16) 希望があれば土日も対応可 |
住所 | 〒939-2723 富山県富山市婦中町萩島684 〒939-2723 富山県富山市婦中町萩島684 |
電話番号 | 076-465-4811 |
FAX | 076-465-4814 |
メールアドレス | idsa@cap.ocn.ne.jp |
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