イタイイタイ病の概要
イタイイタイ病は、富山県の神通川流域で起きた日本の四大公害病の一つで、患者が「イタイ、イタイ」と泣き叫ぶことからこの名が付いたといわれています。この病気は、大正時代頃から発生し、神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることにより引き起こされました。
患者はもちろん、その家族や地元の住民たちもつらくて苦しい日々が長い間続きました。裁判では住民側が勝訴しましたが、患者救済や健康調査は今もなお行われています。汚染された環境については、被害の克服に向けた長年にわたる努力によって、今では美しい水と大地がよみがえっています。
この資料館だからこそ学べる特徴についてアピール
・資料館スタッフによる展示解説(原則10名以上の団体が対象)を行っています。また不定期ですが、解説ボランティアによる展示解説も行っています。
・患者のご家族などで、イタイイタイ病の恐ろしさを実感し、多くの問題を乗り越えてきた「語り部」の方から、貴重な体験を聴くことができます。(原則10名以上の団体が対象)
・語り部講話や解説付きの展示見学などのメニューを揃えた団体向け学習プランを用意して、学校の課外授業を積極的に受入れています。
所蔵資料
被害者団体(イタイイタイ病対策協議会)から寄贈された資料(3,000種、1万点)を中心に一般向け資料を所蔵しています。
語り部
患者家族等の語り部の方から、イタイイタイ病の恐ろしさや苦しみ、克服の苦労などについてお話を聴くことができます。
(要申込:原則10名以上、3週間前まで)
学校連携
県内の小学5年生及び中学2年生全員に毎年、副読本を配布、当館HPにも掲載しています。
語り部講話や解説付きの展示見学などのメニューを揃えた学習プランを用意しています。
次代を担うより多くの子どもたちにイタイイタイ病について学んでもらうため、無料送迎バス(富山県内エリア限定)を用意しています。(環境省委託事業)
研修
小学校や中学校の先生を対象にした資料館活用研修会を毎年実施しています。
企業研修
企業に特化した研修プログラムはありませんが、企業や行政機関の研修も受入れています。
貸し出し用展示
・解説パネル「イタイイタイ病について学び、伝えよう」 A1パネル12枚
・イタイイタイ病についてまとめたガイダンス映像(日本語(子ども向け、一般向け)、英語、中国語、韓国語、ロシア語)
海外対応
・パンフレット(英語、中国語、韓国語、ロシア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語)
・展示ガイドブック(英語、中国語、韓国語、ロシア語、ポルトガル語)
・展示室の解説文(英語、中国語、韓国語、ロシア語)
・音声ガイド(英語、中国語、韓国語、ロシア語)
・イタイイタイ病についてまとめたガイダンス映像(英語、中国語、韓国語、ロシア語)
・ホームページ(英語、中国語、韓国語、ロシア語)
関連出版物・教材
副読本「よみがえった美しい水と豊かな大地」(小学生向け)
副読本「甦った豊かな水と大地」(中学生向け)
資料館の基本情報
館名 | 富山県立イタイイタイ病資料館 |
開館日または営業時間 | 9:00~17:00 (展示室への入室は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(休日の場合は翌日)、元日 |
住所 | 〒939-8224 富山県富山市友杉151 〒939-8224 富山県富山市友杉151 |
電話番号 | 076-428-0830 |
FAX | 076-428-0833 |
ウェブサイトやFacebook などのリンク | 〔WEBサイト] www.pref.toyama.jp/1291/kurashi/kenkou/iryou/1291/index.html |