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太田市足尾鉱毒展示資料室鉱毒

太田市足尾鉱毒展示資料室

<見学ご希望のかたへ>
臨時休室等の最新情報を以下からご確認の上、お出かけ下さい。
太田市WEBサイト〔https://www.city.ota.gunma.jp/page/1495.html〕

足尾銅山からの公害の概要

栃木県にある足尾銅山からの公害の影響は、足尾町(現・栃木県日光市)周辺だけでなく、渡良瀬川の流域である栃木・群馬・埼玉・茨城など広範囲に及び、その長い経過から「百年公害」とも呼ばれました。2015年5月27日に開室した太田市足尾鉱毒展示資料室は、鉱毒(水質汚染・土壌汚染)による農作物被害とたたかった群馬県毛里田村(現・太田市)の人びとの足跡を伝える資料室です。

この資料室だからこそ学べる特徴

明治期から続く足尾鉱毒根絶運動の歴史の中で、渡良瀬川鉱毒根絶太田期成同盟会の果たした役割は、はじめて原因企業に加害責任を認めさせた後世に語り継ぐべき歴史的成果です。この歴史を次世代に引き継ぎ、将来にわたっての公害根絶を祈念して、その運動を紹介する資料を展示しています。 

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NPO法人 足尾鉱毒事件田中正造記念館鉱毒

NPO法人 足尾鉱毒事件田中正造記念館

公害の概要

足尾銅山は栃木県西部、渡良瀬川の最上流部に位置する日光市足尾町にあります。この足尾銅山による「足尾鉱毒事件」は、明治中期以降に発生した日本最初の公害です。採掘技術の近代化および大規模化を図り、やがて日本の産銅量の40%を算出する日本一の大銅山となりました。しかし足尾銅山の銅採掘は、足尾鉱毒事件と呼ばれる大きな公害問題を引き起こしてしまいました。
それは昔の渡良瀬川は水がきれいで、地域によっては薬水と呼ばれるほど清流でした。そこには豊富な魚類が生息すると同時に、農作物の収量が多く流域は豊かな自然の恩恵を受けていました。このような自然環境に恵まれていた渡良瀬川流域住民を苦しめる鉱毒事件となったのです。
第一は、銅精錬、その他工場稼働に必要な燃料として足尾の山の乱伐が行れると共に、製錬所から毎日排出される煙に含まれている亜硫酸ガスにより林野の枯死ではげ山となってしまいました。この結果、渡良瀬川の水源地である足尾の山々は保水能力が失われ下流域の大洪水の原因となると同時に洪水のたびに鉱毒被害が拡大しました。
第二は黄銅鉱を採掘した坑道から湧き出る硫酸銅等を含む有毒な地下水が渡良瀬川に放出されたことです。また選鉱、精錬過程で生じる大量の廃石等が渡良瀬川に投棄されたことにより、渡良瀬川の水や土には、硫酸、鉛、亜鉛、砒素、銅、カドミウム等が含有され、鉱毒となり、そこに生息していた魚類が絶滅し農耕地を荒廃させてしまいました。これに抗議する農民らが損害賠償や足尾銅山の鉱業停止を要求する大衆運動を起こした足尾鉱毒事件となったのです。

この資料館だからこそ学べる特徴

当館の最も大きな目的であり使命は、鉱毒事件の概要や田中正造・鉱毒被害民の闘いの歴史等を伝え理解していただき、広く普及させていくことです。足尾鉱毒事件の被害民を救済するために奔走した政治家、田中正造に関する資料や写真、パネル等が展示されており、係員がわかりやすく説明します。係員は全員がボランティアで小中学生にもわかるような解説で誰もが学べる「学び舎」を目指しています。