TOP >  各地の公害資料館 >  熊本学園大学 水俣学研究センター

熊本学園大学 水俣学研究センター水俣病

所在地:〒862-8680 熊本県熊本市中央区大江2-5-1熊本学園大学14号館 この施設の基本情報

水俣病の概要

水俣病はチッソ水俣工場排水に含まれていた有機水銀による公害である。工場排水が環境汚染するだけでなく、食物連鎖によって魚介類によって濃縮され、それを食べた猫や人に被害が発生した。世界でも類のない環境経由による公害である。1956年5月に人への被害が公式確認された。水銀汚染は不知火海全域に拡散、行商等を通じ山間部でも、汚染魚を食べた人たちに、広範囲に水俣病被害が発生した。被害者は約20万人及ぶ。
 1973年一次訴訟判決で、原因企業チッソの補償責任が確定した。その後、2004年関西訴訟最高裁判決で熊本県、国の責任が認められたが、水俣病被害に関する補償、救済が十分に行われたとは言い難い。水俣病患者の認定制度で、補償された患者は約3000人。1995年の政治和解、2007年の水俣病救済に関する特措法による救済制度によって、約7万人が救済されたが、現在も被害を訴えて訴訟や認定請求を進めている被害者が多数存在する。今なお、被害が継続している公害事件である。

この資料館だからこそ学べる特徴

1960年代末に、「恥宣言」をし、水俣病患者の支援活動に取組んだ新日本窒素労働組合(水俣病原因企業チッソ(株)の企業内労働組合)の活動記録資料を労働組合の解散時に、寄贈を受け、整理、データベース化作業を進めている。資料目録は当センターホームページで公開している。また、資料画像や写真画像など順次ホームページに公開している。

展示

水俣学研究センター(熊本市)14号館2階(書庫)、3階(事務室、資料室ほか)、7号館3階(書庫)

所蔵資料

新日本窒素労働組合旧蔵資料、水俣病研究会蒐集資料、宮澤信雄旧蔵資料、浜元二徳旧蔵資料など水俣病事件にかかわる当事者、研究者、支援者などの資料約40,000点を所蔵。HPでも公開しており、検索することができます。

語り部

紹介可能、事前に要相談。

学校連携

チュラロンコン大学(タイ)社会紛争調停研究センター、メーファールン大学(タイ)、中正大学(台湾)等研究協定締結している。中高修学旅行での研修訪問対応可能。事前に要相談。

研修

大学院生、研究者向けの若手研究者セミナー(2泊3日)を年1回開催。小中高教員向けフィールドワーク年1回開催。その他、随時人権研修等に対応可能。事前に要相談。

企業研修

対応可能。事前に要相談

貸し出し用展示

事前に要相談。熊本地震関連、原田正純資料、新日本窒素旧蔵資料があります。

海外対応

英語、フランス語
ホームページは英語版のみ

関連出版物・教材

研究紀要『水俣学研究』、ブックレットNo.1~17、資料叢書Ⅰ~Ⅵ、新日本窒素労働組合機関紙『さいれん』復刻版、水俣病関連書籍、報告書など多数。
関心のある方は、https://www3.kumagaku.ac.jp/minamata/books/をご覧ください。

資料館の基本情報

館名熊本学園大学 水俣学研究センター
開館日または営業時間火曜~金曜 10:00~16:00
休館日日・月・土曜日、祝日、本学創立記念日(5月30日)、その他本学の一斉休業日
住所〒862-8680 熊本県熊本市中央区大江2-5-1熊本学園大学14号館
〒862-8680 熊本県熊本市中央区大江2-5-1熊本学園大学14号館
電話番号096-364-8913
FAX096-364-5320
メールアドレスminamata@kumagaku.ac.jp
ウェブサイトやFacebook
などのリンク
〔WEBサイト〕:
www3.kumagaku.ac.jp/minamata/